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鍵盤 (楽器) : ウィキペディア日本語版
鍵盤 (楽器)[けんばん]

鍵盤(けんばん)は、楽器の演奏機構の一つ。特定の音高に関連付けられる操作媒体であるを並べたものである。鍵盤楽器の操作部。
== 鍵盤の種類 ==

=== 手鍵盤 ===

現在、ピアノに見られるような一般的な手鍵盤〔本来「手鍵盤」は、パイプオルガンやエレクトーンなどで使われる「足鍵盤」の追概念であり、広義では鍵盤の形状に関係なく手で操作する鍵盤全般を含む(実際、英語でhand keyboardと言えば、パソコンのキーボードも含む)。しかし狭義では、ピアノやオルガンなどの細長い板状の手鍵盤のみを指す。狭義の意味での手鍵盤は「ピアノ式鍵盤」などとも呼ばれることがある。例えばアコーディオンは手鍵盤とボタン式鍵盤の両方のタイプがあるが、前者は英語でpiano accordion (ピアノ・アコーディオン)と呼ばれる。〕は、1オクターヴを、全音が二つ、半音、全音が三つ、半音、という間隔で分割する全音階に基づき鍵を配置し、その幹音群の間の派生音を、上に突き出た短い鍵に割り当てる。両者を視覚的に区別するために色を変える事が一般的である。 現代においては、幹音の鍵盤を「白鍵」と呼び、派生音の鍵盤を「黒鍵」と呼ぶのが一般的であるが、一部のオルガンチェンバロなどにおいて見られるように、一般的な配色とは逆の仕様のものも存在する。そのため「白鍵」・「黒鍵」という呼称は、音楽の上では場合によって誤解を伴う用語であるため、厳密さが求められる場合は避けられる。
親指は他の指とは付き方が異なるため、かつては鍵盤楽器の演奏における使用は消極的であった。そのため18世紀頃までの楽器の鍵盤は現在のものより奥行きが短い。しかしながら、古典派の時代には親指をくぐらせる運指が一般的となり、幹音の鍵の手前側の寸法が長くとられた、親指で奏しやすい形状となった。
オルガンの演奏台は複数の手鍵盤を持つものが多く、特に多いものでは上部へいくほど傾斜がつけられることがある。
18世紀頃までの鍵盤楽器には最低音域がショート・オクターヴやブロークン・オクターヴの変則配列の鍵盤がしばしば見られる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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